千葉県富里市/認知症になる前に自分で決めておきたい。家族信託を利用して長年の心配が解決しました
家族信託の相談・手続き:2019年7〜9月頃
委託者・受益者:Iさま
受託者:ご長男さま
遺言書ではできない準備 相談先がわからなかった
ご自身の財産の管理・承継について、どのような不安がありましたか?
Iさま:私は2000年に主人を亡くしたのですが、それから2〜3年経って落ち着いた頃から「私の時は誰が送ってくれるのだろう」とずっと引っかかっていました。息子が3人いますが、みんな遠方に住んでいますので、最期は施設で迎えることになるだろうと思っています。そうなれば、施設に入る時に自宅と土地を売って費用の足しにしたいのですが、年齢を重ねて認知症の不安も出てきたので、「財産のことを今のうちに自分で決めておきたい」と思うようになりました。自分ではしっかりしているつもりでも、明日はどうなるかわかりませんからね。
でも、どんな準備をすればいいのかわかりませんでした。遺言書は亡くなった後でないと効果を発揮しないので、私の場合は違うな、と。それに、こういった話をどこに相談すればいいのかも知りませんでした。
家族信託を知ったきっかけは何でしたか?
Iさま:趣味のサークルで、市の地域包括支援センターで開かれる終活セミナーの案内をいただいて参加してみたのですが、そこで講師をしていたのが司法書士法人ふらっとの菊地先生で、先生のお話で家族信託を初めて知りました。「こんな方法があったんだ!」と驚きましたね。
子どもたちはそれぞれ住まいを持っていて将来も実家に戻る予定はないので、自宅と土地は私が好きなように処分できます。だったら家族信託できちんと書類を作って準備しておこうと思い、まずは息子たちに相談しました。
ご長男さま:それまで母の財産についてじっくり考えたことはなかったのですが、言われてみれば準備しておかないと大変になるな、と気づきました。父が亡くなった時に母が大変だったのを近くで見ていましたから、母の希望が叶うだけでなく、残される私たちの負担が軽減されるという点でも、家族信託をやる価値があると思いました。
長男であり、兄弟の中でも比較的平日に時間を作りやすい私が受託者になることを家族で決めて、母と一緒にふらっとの事務所に相談に行きました。
ふらっとは図やわかりやすい言葉を使った手続きで安心!
家族信託の手続きはどのように進みましたか?
Iさま:家族信託の仕組みについてはセミナーで把握していたので、初回の相談から、どの財産を誰に預けるのか、信託の期間はいつまでなのか、信託終了後の残った財産は誰に承継するのか、といった具体的な内容を決めていきました。
ふらっとでは、いきなり文章にするのではなく図を作って話を整理していってくれたので、わかりやすかったですね。家族の関係も良好なので、監督人を置くといった必要もありませんでした。その後、図にまとめた内容を文章にした契約書案ができて、受託者となる長男に確認してもらいました。
ご長男さま:契約書案を渡される前は、法律の専門用語や難しい言い回しが書いてあるのかなと思っていましたが、実物を見てみると、私が普段仕事で取引先と交わす書類のような文章で、法律に詳しくなくてもスムーズに理解することができました。
2回目の相談で細かい点を確認して、3回目に公証役場で公正証書を作成。その後、不動産の名義変更をしてもらって、すべての手続きが完了しました。3ヶ月くらいで終わりましたね。
内容を決めていく中で、難しいところはありましたか?
Iさま:特にありません。家族信託をしたいと思った当初の目的や思いは一貫していたので、細かいところはすべて専門家と長男に任せました。
長年の心配が解決 亡くなった後の財産の分け方も決まった
家族信託の手続きが終わった今、どんなお気持ちですか?
Iさま:長年心配だったことが解決して、ホッとしています。相談先もわからない状態だったのに、自分の希望がちゃんと叶う方法が見つかりました。菊地先生はお話が上手で、わかりやすく話してくださって本当によかったです。
また、受託者になってくれた長男には財産を少し多めに渡したいと思っていて、それも家族信託に盛り込むことができました。私が元気な今のうちに、次男や三男に「生前も死後もお兄ちゃんに手続きをお願いすることになるから、多めに渡していい?」と話して了承を得ることができたので、安心しています。もし準備しないまま認知症になったり最期を迎えたりしたら、「言った、言っていない」の話になる可能性もありますからね。
ご長男さま:家族信託は遺言書の機能も兼ねているので、母が亡くなるまでどうするのか、そして亡くなった後どうするのかも、まとめて決めることができました。それは家族としてもありがたいことです。
家族信託を検討されている方に、一言メッセージをお願いします。
Iさま:家族信託をやるかどうかはそれぞれの家庭の状況によるかと思いますが、まずは「こんな方法もあるんだ」と知っていただけるといいなと思います。年齢を重ねると外出する機会が減りがちですが、ご自身の終活が気になる方はこういった情報にアンテナを立てておくと役立つかもしれません。
ご長男さま:家族信託は、弁護士や司法書士といった士業の方と普段から付き合いがない人にとっていい制度だと思います。我が家の場合は、母が施設に入居した場合の空き家対策としても有効でした。終活についてどうしたらいいんだろうと迷っている方、不動産にほとんど価値がないとわかっているけれどどうするか決めておきたい方には、特におすすめです。
※原稿内の情報は2019年10月現在です。
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